本年度アカデミー賞に13部門ノミネートされており、しかも最有力候補の作品。
しかし、実際見てみて、これは娯楽受けを狙ったのではなく、確実にアカデミー狙い、アカデミー受けしそうな作品。
だからはっきり言えば長時間なのにあまりおもしろいと思えない作品。
一般受けはしづらいか。
昨年度の作品賞のビューティフルライフは娯楽性が高く、完成度が高かった。
その点これは娯楽性より、完成度を非常に重視しており、完成度はかなり高い。
もともと何人かの映画監督がシカゴを映画化にチャレンジしたが断念。という作品。
だから、唄って踊れ、そして確実な演技力のある俳優を探すのが困難を極めたのではないか？
そして今回、主演の３人はもとミュージカル、舞台俳優、ダンサーなどの確実に力のある俳優を起用した。
見て思ったのだが、キャサリンはかなり今回の作品に入り込んで本気度が伝わってくる演技っぷり。
これは助演女優賞は確実ではないか。
主演のレニーだが、アメリカ受けする顔らしいが、日本受けする顔ではない。
しかも声が微妙に鼻にかかったような声であまり好きではない。
これで主演女優取れるのなら去年のニコール・キッドマンのムーラン・ルージュの方が遥かによかった。
したがって今年はニコール・キッドマンが取るんではないか。
リチャードは相変わらず、演技力がない。よってノミートさえされず。
この作品は美術面、衣装面、など裏方のレベルが相当高くそのへんも評価されるだろう。
映画を娯楽として、見る人にはこの映画はオススメできない。
どちらかというと舞台が好きな人が見れば気に入るかもしれない。