戦場のピアニスト
'02仏・独・英・波
出演・製作他
エイドリアン・ブロディ トーマス・クレッチマン

【評価】8
感想

実話を元にしているアカデミー賞有力候補作品。
これまでにピアニストを扱った映画、戦争をテーマにした映画は数多いが、そのどれとも視点が違う映画。
ピアニストを扱っているのはピアニストのピアノに対する思いなど芸術性を強調しているものが多い。
戦争ものは戦場で祖国のために、あるいは友のために戦う兵士、帰りを待つ家族などを描いているが、それとも違う。

この作品は自分の考えでは、「人間の運命」をテーマにしているような気がする。
そして戦争の非常さ人間の優しさなどが描かれている。
戦争中での人間の命を軽々しく奪うシーンは人によっては残酷で見ていられないと言う人もいるかもしれない。
しかし、現実はこの映画の中のシーンのような感じだったと思う。
気に入らない、一言話した、それだけで殺されてしまう。
かと思えば、後半で出てくるドイツ将校の人間としての暖かさ。
人間はほんとうに恐ろしい二面性を合わせ持っている。
それにしてもこの役の人はものすごいピアニストぶりでかなり驚いた。正直すごい。
後半で主人公がサバイバー化して生き抜く姿は見ていて結構笑える。
そして戦争跡地に一人ポツンとたたずむ姿は恐ろしいようで、無人島に一人投げ出されたような、世紀末戦争で一人だけ生き残ってしまったようななんともいえないシーン。
この映画もかなり考えさせられることが多くよい作品だと思った。
この映画のドイツ将校が印象的でかなりおいしい役だ。
シュピルマンを救っておきながら自分は戦争犯罪者として獄死する運命。
ドイツ将校が言った「生きるも死ぬも神の意志」はほんとうなのだろうか?


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