21g
【監督】 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ『アモーレス・ペロス』
【脚本】 ギジェルモ・アリアガ『アモーレス・ペロス』
【出演】
ショーン・ペン『ミスティック・リバー』
ナオミ・ワッツ『マルホランド・ドライブ』『ザ・リング』
ベニチオ・デル・トロ『トラフィック』
シャルロット・ゲンズブール『フェリックスとローラ』
【上映時間等】
2時間4分
2003米
PG12
原題 21grams
公式サイト
http://www.21grams.jp/

【評価】6+α(何か考えさせられる系)

イントロダクション

主要キャスト全員がオスカーに絡む快挙!
二度とは見れない豪華競演が、
荒々しいまでの感動と衝撃を呼び起こす

ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ。
今、これほど贅沢なキャストが他に考えられるだろうか。
先日のアカデミー賞では、なと3人全員がオスカー候補に上がり、
世界中の注目を集めた。彼らの鬼気迫る演技は互いに相乗効果を生み、
スクリーンに収まりきらない感動で、観客を圧倒する。
監督は『アモーレス・ペロス』で一躍脚光を浴びた
メキシコの若き鬼才アレハンドロ・ゴンサレイス・イニャリトゥ。
ショーン・ペンをはじめハリウッド中が惚れ込んだという
その類まれなる才能のもと、人生のあらゆるドラマを包含する
映画史に残る金字塔が誕生した。

ストーリー

命が消えるそのときに、
人は21グラムだけ軽くなる。

1つの心臓に引き寄せられる3つの運命。
あなたは、誰の心臓(ハート)に涙するだろうか。

 1台のトラックが引き起こした交通事故。それによって、愛する夫と娘を失ったクリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は絶望に襲われる。しかし、彼女の夫の心臓は、ひとりの男の命を救う。心臓移植によって回復した数学者のポール(ショーン・ペン)は、ドナーの身元を突き止め、やがてクリスティーナの前にあらわれる。あらたな出会いに希望を見い出す2人。しかし、愛を取り戻したクリスティーナの心には、加害者であるジャック(ベニチオ・デル・トロ)への復讐心が芽生えていた。一方、罪悪感に苛まれるジャックも、自らを罰するため、家族を捨てて家を出る。そしてついに、出会うはずのない3つの運命が絡まりだす。それぞれが失い、求めた21グラム。
あなたのその重さは、誰のためですか。

感想

いきなりナオミ・ワッツのポロンから始まるこの映画。
それはラッキーでもあり、撮影技法というか、編集方法、話の流れ、展開が、パズルみたいな映画。
うむ、自分でもうまいこと言ったと思う。
そんなこと書くほどなので最初らへんは登場人物の背景を掴むのか結構困難。
しかし、ランダム的に編集された時間軸が進むに連れて自分の中で背景、関係等が掴めたら話が徐々にわかってくる。
なかなか斬新な感じ。さすが名前が長くてニャとかゥとか付くだけのことがある監督。
それにしてもこの配役はこれ以外にはないという程ベストメンバー。
特にベニチオ・デル・トロなんてそのまんまのキャラ。この役をやれるのは彼以外には誰もいないと思う程。っていうか、これベニチオの過去ちゃうか?みたいな。
なんとも危ない雰囲気がプンプンしてて尚且つ中盤からの彼の苦悩。さすがでした。
ショーン・ペンもいうことないです。この人の実力は皆さんご存知の通りです。毎回すごいです。役になりきってます。
ナオミ・ワッツは「今ハリウッドで一番キレイなんとちゃうか〜?(中年層で)」と思うほどキレイ。確かな実力もあるし、役のためなら裸体も晒すあんまり恥ずかしがらない系です。モデル上がりとかの人はあんまり裸体に抵抗ないみたいですが。
この超豪華実力派俳優たちの競演だけでも十分観るに値すると思うし、内容が内容だけに彼らの演技によって更に深みを増していました。
何やら彼らには色のテーマがあるらしいです。最初司会者の方がいってました。
ネタバレで自分的には

ショーン・ペン=薄暗い黄緑
ナオミ・ワッツ=ブルー,デニム色
ベニチオ・デル・トロ=薄暗いグレー

だと思いました。微妙?各自注目しながら観てくださいやって。

さて、その内容ですが、かなりアメリカっちくなテーマで、ズバリ心臓移植です。
日本では脳死判定がややこしいし、ドナー希望者が殆どいてないので移植手術自体進んでませんが、アメリカでは頻繁に行われているらしいので、アメリカっぽいです。少し前にも、「ジョンQ」とかもそんなテーマでした。移植した心臓の人格がアクセプターに現れるとか食べ物の好みがドナーの好みになったとか同一化したりすることがあるとかないとかなんか覚えがあります。
この映画は言葉ではなんともいえない感じの映画なんですが、個人個人何か感じることがあると思います。まぁ、自分的には「タイトルの21g殆ど関係あれへんやん!」ってなしょうもないことくらいでしたが。デル・トロが演じる信神者の言葉とかが印象深かったです。彼の立場は誰にでも起こりうる状況で結構可哀想といえば可哀想。なんか飲酒運転撲滅キャンペーンビデオとかで使えそうな感じ。
ほんでところどころ出てくる「それでも人生は続いてゆく」ってのはなーんかこの作品からのメッセージのような気がしました。ただやはり少しばかり長いなぁ〜ってのを数回思いました。

そしていつものごとく最後らへんアレなんですが、「あの子が生まれたらえいらいバックグラウンドの持ち主が誕生する事になるなぁ〜」なんて思ってました。

兎に角、感想文が長いってことは結構何かと思う事があったからやと思うし、評価の点数どうのこうのは無視して観たいと思った、結構シリアスな話が好きだって方は迷わず観るべきだと思います。


管理人Bさんコメント

正直、この作品アカン。
まずストーリー的に納得いかんとこ多々あり。
たとえば、ひき逃げの件。以下ネタバレ

証言の食い違い→そんなことで釈放?
車が物的証拠では?まさか3人轢いて車無傷?
しかも前科者って。自白+物的証拠=?
そんなやすやすと出てこられては…。告訴してないとはいえ無理ありすぎ。


時間軸をずらせる編集も効果的とは思えず、無駄というよりむしろあれがさらにダメにしてる感じ。
ただキャストの演技力は抜群でそこは見ごたえあります。
この作品は名優の頑張りだけでした。 [D]


5/13 IMPホール
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送